「役員運転手とハイヤー運転手って何が違うの?」
「転職するなら、どちらを選んだ方がいい?」
ドライバーの仕事を探していると、役員運転手とハイヤー運転手の両方を目にすることがあります。
どちらもお客様を目的地まで安全に送迎する仕事ですが、実際の働き方には違いがあります。
私は現在、役員運転手として働いています。
その前にはUberドライバーをメインにしながら、ハイヤーの仕事も経験しました。
ただし、最初にお伝えしておくと、私のハイヤー経験は役員運転手ほど長くありません。
そのためこの記事では、
「ハイヤーは絶対こうです」
と私の経験だけで断定するつもりはありません。
業界情報も確認したうえで、私自身が実際に経験して感じた違いを中心に、
- スケジュールの違い
- お客様との関係
- 収入の考え方
- 精神的な負担
- 必要な免許
- それぞれに向いている人
- 転職前に確認したいポイント
を紹介します。
「自分ならどちらが働きやすそうか」
を考える材料にしてもらえればと思います。
結論|「どちらが上」ではなく、自分に合う働き方で選ぶ
最初に私の結論からお伝えします。
私は、
担当する役員との相性が良ければ役員運転手。
一方で、
いろいろな人と関わりながら働きたいならハイヤー運転手。
という考えです。
どちらの方が絶対に楽、どちらの方が絶対に稼げる、とは一概に言えません。
会社や担当する仕事によって条件が違いますし、何を大変だと感じるかも人それぞれだからです。
私自身、精神的にどちらが楽だったかと聞かれても、単純には決められません。
ただ、現在の役員運転手については、担当する役員との相性が良ければ精神的には働きやすいと感じています。
ここが、仕事を選ぶときに意外と重要なポイントだと思っています。
役員運転手とハイヤー運転手の違いを簡単に比較
まずは大まかな違いを整理します。
| 比較 | 役員運転手 | ハイヤー運転手 |
|---|---|---|
| 主な相手 | 特定の役員など | さまざまなお客様 |
| 車両 | 社用車など | ハイヤー会社の営業車両 |
| 免許 | 業務形態によって普通一種で可能 | 原則として普通二種が必要 |
| スケジュール | 担当役員の予定に左右される | 予約をもとに動くことが多い |
| 人間関係 | 特定の人と長く関わりやすい | 初対面のお客様も多い |
| 収入 | 勤務先・雇用形態等で異なる | 会社・給与体系・稼働等で異なる |
| 向いている人 | 特定の人を支えるのが好き | 色々な人と接するのが好き |
これはあくまで一般的な違いです。
実際の仕事内容や勤務条件は会社によって異なるので、求人を見るときは個別に確認してください。
私が実際に感じた5つの違い
① 一番違うと感じるのは「スケジュール」
私が実際に両方を経験して、一番違うと感じるのがその日の予定の見え方です。
ハイヤーは予約をもとに動く仕事が中心なので、私が経験した範囲では、ある程度その日のスケジュールが分かりました。
一方、現在の役員運転手では、担当する役員の予定によって動きます。
もちろん大まかなスケジュールを事前に聞くことはあります。
それでも、
「予定が変更になった」
「急に別の場所へ行くことになった」
「会食が予定より長くなった」
といったことがあります。
私自身、役員運転手として働いていて大変だと感じることの一つが、
終わる時間を読みづらいこと
です。
ただし、これはすべての役員運転手に当てはまるわけではありません。
担当する役員や勤務先によって働き方はかなり変わります。
だからこそ求人を見るときは勤務時間だけを見るのではなく、
「実際にどのようなスケジュールで働くのか」
まで確認した方がいいと思います。
👉 関連記事:役員運転手の勤務時間は?早朝・深夜勤務のリアル
② 接する相手との関係がかなり違う
もう一つ大きく違うのが、誰を乗せるのかです。
ハイヤーでは、さまざまなお客様を担当することがあります。
私がハイヤーを経験していて大変だと感じたのも、
初めて会う方への対応
でした。
初対面なので、その方がどのような人なのか分かりません。
会話を好む方なのか。
静かに過ごしたい方なのか。
どのくらいの距離感が良いのか。
短い時間の中で相手を見ながら対応する必要があります。
一方、役員運転手は特定の役員を継続して担当する働き方があります。
毎日接していると、
「この方はこういう対応を好む」
「この時間帯はあまり話しかけない方がいい」
「このルートを好む」
など、少しずつ分かるようになります。
私にとっては、この違いはかなり大きいです。
③ 役員運転手は「相性」が働きやすさを左右する
役員運転手について、転職前にはあまり意識されないのが担当する役員との相性です。
私は現在まで役員運転手として複数の方を担当してきましたが、人によって接し方は違います。
気さくに接してくれる方もいれば、仕事として割り切った関係の方もいます。
どちらが良い・悪いという話ではありません。
大切なのは、
自分と相手の距離感が合うかどうか
だと思います。
私の場合、担当する役員との相性が良ければ、精神的には役員運転手の方が働きやすいと感じます。
逆に相性が合わなければ、毎日のように同じ方と接することが負担になる可能性もあります。
この点は、さまざまなお客様を担当するハイヤーとの大きな違いです。
👉 関連記事:役員運転手の人間関係は?担当役員や会社との付き合い方
④ 給料は「どちらが高い」と簡単には言えない
転職するときに一番気になる人も多いと思うのが収入です。
ただ、私はここについて、
「役員運転手の方が稼げる」
あるいは、
「ハイヤーの方が稼げる」
とは言い切れないと思っています。
役員運転手でも会社によって給与は違います。
正社員なのか、業務委託なのかによっても変わります。
ハイヤーについても、勤務する会社や給与体系、稼働状況などによって収入は変わります。
私自身の感覚としても、仕事を多くこなす働き方なら、ハイヤーの方が収入を伸ばせるケースもあると思います。
だから「平均年収だけ」を見て職種を決めるより、
- 基本給
- 歩合の有無
- 残業代
- 各種手当
- 賞与
- 勤務時間
- 休日
- 実際の稼働量
まで確認して比較した方がいいでしょう。
役員運転手の年収については別の記事で詳しく解説しています。
👉 関連記事:役員運転手の年収はいくら?現役ドライバーが求人票から本当に稼げる会社の見分け方まで解説
⑤ 必要な免許にも違いがある
転職前に確認しておきたいのが免許です。
ハイヤー運転手として旅客を有償で運送する場合、原則として普通第二種免許が必要になります。
一方、会社の役員を社用車で送迎する役員運転手の場合、普通第一種免許で応募できる求人があります。
そのため、
「普通免許しか持っていないから役員運転手になれない」
とは限りません。
私自身は二種免許について別の記事で詳しく解説しているので、免許について知りたい方はこちらを参考にしてください。
👉 関連記事:役員運転手は二種免許を取るべき?ハイヤー・Uberを経験してから役員運転手になった私の結論
ハイヤー運転手が向いていると思う人
私なら、次のような人はハイヤー運転手を比較してみてもいいと思います。
- いろいろな人と接するのが好き
- 初対面の人とのコミュニケーションが苦にならない
- 同じ人だけを担当するより変化が欲しい
- 接客経験を活かしたい
- 二種免許を持っている、または取得を考えている
特に、毎日同じ人と深い関係を作るより、多くの人と接する方が自分には合っているという方には、
一つの選択肢になると思います。
役員運転手が向いていると思う人
反対に、私なら次のような人は役員運転手を検討してみてもいいと思います。
- 特定の人を長く支える仕事が好き
- 相手の好みや行動を覚えるのが得意
- 予定変更にも柔軟に対応できる
- 待機時間があっても苦にならない
- 相手との信頼関係を作ることにやりがいを感じる
役員運転手は単に車を運転するだけではありません。
毎日の送迎を繰り返しながら、
「この人なら安心して任せられる」
と思ってもらうことも仕事の一つだと私は感じています。
転職するなら求人票でここを確認してほしい
役員運転手とハイヤーで迷っているなら、職種名だけで決めるのはおすすめしません。
私なら求人を見るときに、
「実際にどんな1日になるのか」
を確認します。
特に役員運転手なら、
- 出勤・退勤時間はどのくらいか
- 1日の大まかなスケジュール
- 出張は年間どのくらいあるか
- 運転以外の仕事はあるか
- 休日・有給はどうなっているか
- 残業はどのくらい発生するか
- 誰を担当する可能性があるのか
などは確認しておきたいところです。
私自身、役員運転手の仕事では、事前に担当する方と直接話す機会がありました。
もし面接や顔合わせで担当する役員と話せる機会があるなら、条件だけでなく、
「この人と毎日一緒に仕事をしていけそうか」
という感覚も意外と大切だと思います。
求人票だけでは分からない部分だからこそ、
応募後の面接や顔合わせも会社選びの判断材料にしてください。
👉 関連記事:役員運転手の求人票で絶対に確認したい10項目
迷っているなら「役員運転手だけ」で求人を探さない
役員運転手に興味を持ったからといって、最初から役員運転手だけに絞る必要はないと思います。
ハイヤーだけでなく、
- タクシー
- 送迎ドライバー
- 専属ドライバー
- その他のドライバー職
など、運転経験を活かせる仕事はいくつもあります。
求人を比較してみることで、
「自分は収入を重視したいのか」
「勤務時間を重視したいのか」
「同じ人を担当したいのか」
「いろいろな人と接したいのか」
が見えてくることがあります。
役員運転手への転職を決める前に、複数の求人を比較してから判断しても遅くありません。
役員運転手を含め、自分に合った求人を比較してみる
type転職エージェント私ならどちらを選ぶ?
最後に、
「結局、役員運転手とハイヤーならどちらがおすすめですか?」
と聞かれた場合の、私自身の答えです。
私は、
担当する役員との相性が良ければ、役員運転手。
そして、
いろいろな人と関わりながら働きたいなら、ハイヤー。
だと思っています。
ハイヤーでは、初めて会うお客様への対応が必要になります。
一方、役員運転手では同じ方を継続して担当することがあります。
その代わり、急な予定変更があったり、その日の終了時間が読みにくかったりすることもあります。
どちらにも大変な部分があります。
だから、
「どちらの方が楽か」ではなく、
「どちらの大変さなら自分に合っているか」
で考えてみてください。
私はこれが、職種選びではかなり重要だと思っています。
まとめ
役員運転手とハイヤー運転手は、どちらも人を安全に目的地まで送迎する仕事ですが、働き方には違いがあります。
特に私が実際に経験して感じたのは、
「誰を乗せるのか」と「その日の予定の見え方」
の違いです。
役員運転手は、特定の役員と信頼関係を作りながら働くことがあります。
ハイヤーは、さまざまなお客様への対応力が求められます。
収入についても、単純にどちらが上とは言えません。
だから転職するときは、職種名や年収だけで判断するのではなく、
勤務時間・給与体系・担当する相手・仕事内容・自分の性格
まで含めて比較することをおすすめします。
私なら、
役員との相性が良ければ役員運転手。
いろいろな人と関わりたいならハイヤー。
これを一つの判断基準にします。
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